今回はドローンのOSDで表示する電流値が異常(おかしい)な数値と示してしまっている場合での補正方法についての記事となります。
Betaflightのファームを変更した際にも発生しますが、ドローン(マイクロドローン)を購入した直後でも発生している事がありますので、その様な場合にはこちらの記事の内容で補正する事が可能です。
但し、フライトコントローラーに電流計やバーチャル電流計がない場合(オンボードではない)には補正する事が出来ない点には注意して下さい。
Betaflightの使い方については以下の記事で紹介しています。
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ドローンのOSDの電流値の補正方法
ポイント
ドローンのOSDの電流値が異常値を示している
上記の画像はマイクロドローンのHappymodel Mobula6の画面ですが、「MAX Current =35A」「USED MAH = 1749mah」と電流計が異常値を示してしまっている事が解ります。この様な状態となってしまった場合でも、皆さん自身でBetaflightの設定を変更(補正)する事で、正しい数値を表示する事が可能です。
では、早速ですが補正方法について確認して行きましょう。
ドローンのOSDの電流計の補正方法
ドローンのOSDの電流計はBetaflightで補正する事が可能です。
但し、先にも記載している通り、電流計やバーチャル電流計が採用されいる場合に限ります。しかしながらほとんどのフライトコントローラーでは電流計を採用していますので、補正できないケースは稀だと考えて貰って大丈夫です。
補正方法は以下の計算式で求める事が可能です。
「new_scale = old_scale x (OSD_mAh_consumed / mAh_charged)」
それでは以下の条件だったと仮定して補正値を計算して見ましょう。
- 満充電のバッテリーでドローンを飛ばして使用した値が「1749mAh」
- バッテリーを満充電した際のmAhが「250mAh」
- 現在の電流計のスケール「179mAh」
新しいスケールは「179 x 1749/250」で計算できるという事となり「約128」が補正値として求められます。(数値を整値化する為には何度か繰り返し実施して下さい。)
メモ
バッテリーを満充電した値はリポバッテリー充電器などの画面に表示される値を採用して問題ありません。1Sバッテリー充電器では表示されないものがほとんどだと思いますが、2S以上のリポバッテリー充電器を利用すれば確認する事が可能です。
利用する機器などにつきましては改めて記事にします。
まとめ
OSDで確認できる瞬間電流の値はフライトコントローラーへの負担がどの程度発生しているかを確認する目安となる数値でもありますので、電流計が異常値を示していると感じた場合には補正して見ても良いかと思います。